iPadを持つと興味が湧くのが「電子書籍の自炊」。
自炊とは、オンラインストアなどで決済して雑誌や本をダウンロード購入するのではなく、
自宅などで裁断機とドキュメントスキャナを使って、PDFファイルを作る行為だ。
個人で楽しむ分には違法性はないが、徐々にグレーなテーマになってきた風潮がある。
とはいえ自炊の利点はたくさんある。
・本を裁断して読み取るので、スキャン後は処分すれば物理的なスペースが確保できる
・デジタルデータになるため、本の汚れや日焼けといった劣化がなくなる
・最低限のデータ管理をしておけば紛失することもないし、永久保存になる
・持ち歩いて読む場合も、何十冊あろうが重さは一定(iPadならiPadの重さだけ)
・部屋を真っ暗にしても、ベッドで横になりながら読める
・次の巻を取りに行くために、布団からでなくていい
デメリットは
・本を物理的に廃棄することになる
・必要なのは裁断機とスキャナだけだが、どちらもけっこう高い
・スキャン作業は地味だし、スキャナの性能によっては結構時間もかかる
まぁこれらを勘案して、自分は手持ちの本や、もう読まないけど捨てられない雑誌などを、片っ端から裁断して、次々とスキャンした。
バラしてしまえばあとはらくちん |
今ではiPadの中にドラゴンボール全42巻、スラムダンク全31巻、北斗の拳全27巻などマンガを数百冊分詰め込んでいる。
ジュウザの壮絶な死に様がいつでも読める |
いつでも好きなときに読めるので、長編の小説も読む気になる。
なによりも部屋が広くなることが最大のメリットだ。
「思い入れのある本を裁断するなんてできない」
という意見もあるだろうが、
「思い入れのある本が劣化していくのを放っておくのか」
と言いたい。
ただ棚を占有しているだけだった埃まみれの本が、
電子化したことによってまた蘇ったのだ。
ご大層に置いてるだけなら所有していないも同然。
本棚1つ分のスペースに無駄な家賃を払い続けたくはない。
それなら本の新しい活用方法を見出してあげるべきだ。
大切な本ほど、早めに電子化しておくことをすすめる。